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スウィート・トロント・ライブ ジョン・レノン
スウィート・トロント・ライブ ジョン・レノン 1969年9月13日にカナダトロントで開催されたロックンロール・リヴァイヴァル・フェスティバル、エリック・クラプトンがギターで参加。
前日に主催者からアップルにかけられた電話を受けたジョンは、急遽バンドメンバーとしてBaは旧友のクラウス・ファアマン、Drは後にイエスのメンバーとなるアラン・ホワイト、そしてGtはジョージのすすめもあり以前ローリング・ストーンズ主催のロックンロール・サーカスでヤー・ブルースを演奏したエリック・クラプトンに決定。
しかしエリック・クラプトンがなかなか捕まらず、やっと連絡が取れOK になったのが飛行機が離陸する3時間前だったというギリギリのスケジュールの中トロントに向かいリハーサルは飛行機内で行う、と言うほとんどぶっつけ本番のような状況でステージへ。
スウィート・トロント DVD
収録:1969年カナダ・トロント バーシティ・スタジアム
画角比:4:3
音声:PCMステレオ
時間:57分
ジョン・レノン:スウィート・トロント~プラスティック・オノ・バンドfeat.エリック・クラプトン【リマスター版】 [DVD]
プラスチック・オノ・バンドの初ライブ演奏
リハーサルも行なっていないことでルーズで雑さはありますが、それが逆にブルージーな雰囲気を感じさせます。 歪んだギターの音色や全体を通したワイルドさと、時には黒っぽさを感じるジョンのボーカルと、クラプトンの若さを感じさせてくれるギタープレイが見所です。
DVD収録曲
1.イントロダクション~イマジン
2.ヘイ・ボ・ディドリー:ボ・ディドリー
3.ハウンド・ドッグ:ジェリー・リー・ルイス
4.ジョニー・B・グッド:チャック・ベリー
5.ルシール:リトル・リチャード
プラスティック・オノ・バンド登場
プラスチック・オノ・バンドの紹介と共にジョン・レノン、ヨーコ・オノ、エリック・クラプトン、クラウス・フォアマン、アラン・ホワイトがステージに上がりサウンドチェック〜 ジョンの挨拶とともにロックン・ロールナンバーのスタート
ステージではトレードマークのエピフォン・カジノ
(元々はラバーソウルのプロモーションビデオで見られるようなサンバーストでしたが、色をはいでナチュラル仕様に)
6.ブルー・スウェード・シューズ
曲:カールパーキンス作
ビートルズ時代からの持ち歌でレット・イット・ビー・セッションでもジョンのボーカルで演奏されています。レット・イット・ビー・バージョンはアンソロジー3に収録されています。 ルーズさはあるんですがぶっつけ本番の割には思ったよりまとまっています。
7.マネー
曲:バレット・ストロング作
ジョンのボーカルでアルバム 「ウイズ・ザ・ビートルズ」にも収録されています。スウイート・トロントではジョンの歪んだギターが、よりヘビーさを感じさせます。
8.ディジー・ミス・リジー
曲:ラリー・ウィリアムズ作
ビートルズがコンサートでよく演奏していた曲です。アルバム「ヘルプ」でもジョンのヴォーカル・バージョンが聴けます。 スウィート・トロントでは、次第にノッテきたジョンのボーカルとクラプトンのギターが曲を盛り上げます。
9.ヤー・ブルース
曲:ジョン・レノン作(ホワイトアルバム)
もちろんクラプトンのギターソロはテクニカルでかっこいいですが、ジョン得意の和音を使ったソロがダーティーで黒っぽくてカコイイんです!
10.コールド・ターキー
曲:ジョン・レノン作
後にシングル発売されるヘヴィーなギターリフやジョンの叫ぶようなヴォーカルはなく、ソフトな演奏になっています。
11.平和を我等に
曲:レノン・マッカートニー作(ポールは作曲に加わっていないが、ビートルズ時代の取り決めのため作者に名があります。)
ジョンのドイツ語での力強いカウント、『アインス・ツヴァイ・アインス・ツヴァイ・ドライ・フィア』が素晴らしい! 12曲目からヨーコの前衛的なパフォーマンスが始まります。初めて聴いた時は正直聴くに耐えなかったですが、今聴き直してみるとそんなに異質に聴こえないんです。結構面白いかもしれません。(個人的な感想ですが)
12.京子ちゃん心配しないで
曲:ヨーコ作
13.ジョン・ジョン
曲:ヨーコ作
その他の出演者
ドアーズ、チャック・ベリー、リトル・リチャード、ボー・ディドリー、ジュリー・リー・ルイス、ジーン・ビンセント、ジュニア・ウォーカー&ジ・オールスターズ、アリス・クーパー、タグ・カーショーetc
スウィート・トロントのライブは、リハーサルを行った完璧と言えるライブではありませんが、演奏の生々しさや、ジョンを中心としとロックの鼓動が聴こえるライブです。
CD平和の祈りをこめて LIVE PEACE IN TORONTO
スウィート・トロントのプラスチック・オノ・バンドが出演したライブ実況盤です。
カレンダーが封入されています。(LP盤にも封入されています。)
※このコンサートの2週間後にビートルズは最後のレコーディングアルバム『アビイ・ロード』を発表。
※約1年後の1970年12月に名作『ジョンの魂』を発表する。