ジョン・レノン 最後のコンサート マディソンスクエアガーデン
ジョン・レノン 最後のコンサート マディソンスクエアガーデンのチャリティーコンサートは、精神障害児童救済のため1972年8月30日に行われ、アルバム「サムタイム・イン・ニューヨークシティ」でバックを務めたエレファンツ・メモリー他を従えてのライブ演奏です。
リーハーサルをあまり行っていないこともあり演奏など良いライヴとは言いにくいですが、ジョンがフルで行うコンサートは1966年のビートルズ以来となり、これ以降フルコンサートは行われていないので貴重なコンサートと言えます。
ミュージシャン
Vo G Key:JOHN LENNON
Vo Key:YOKO ONO
Dr:JIM KELTNER
G:WAYNE “TEX” GABRIEL
Ba:JOHN WARD
Ba:GARY VAN SCYOC
Dr:RICK FRANK JR.
Sax;STAN BRONSTIEN
Key:ADAM IPPOLITO
演奏曲
ライブはジム・ケルトナー、リック・フランクジュニアによるツインドラムなのですが、マイクのセッティングやPAが悪いのか、スネア、バスドラなどの音が悪くツインドラムの良さが生かされて無く、2人いるキーボードも生かされていないので、全体的に貧弱な感じが出てしまっていますが、Well,Well,Wellなど曲によては締まった演奏も聴けます。
PS:2020年に生誕80周年を記念して発売されたニュー・ベスト・アルバム「ギミ・サム・トゥルース」から唯一収録されたマディソンスクエア・ガーデン・ライブの『come together』は、かなり音質が良くなっています。価値あるリミックスリマスターだと思います。
1. New York City
スポットライトに映し出されるジョンのカウントからのオープニング曲は、アルバム サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ収録のロックナンバー
2. It’s So Hard
ジョン自身も『リハーサルへようこそ』と言っているように、イントロの始まり方といいバンドのノリに物足りなさを感じてしまいます。
3. Woman Is The Nigger Of The World
イントロでサックスとベースが少々もたってしまうのが気になるが、ジョンのボーカルは力強くバンドを引っ張っています。
4. Sisters,O Sisters
サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ収録のヨーコボーカル曲、間奏ではジョンとガブリエルによる短いツインリードが聴けます。
5. Well,Well,Well
短いギターリフから重低音の効いたドラムとベースが入ってくるサウンドは、このライブの中では上位に来る出来の演奏です。
6. Instant Karma
レコーディングではドラムサウンドの印象的な曲になっていますが、ライブではどうしてもドラムの貧弱さが気になってしまします。
7. Mother
『ローリング・ストーンズ』をやめた時の曲と言って始まるアルバム ジョンの魂 に収録されている楽曲、ジョンがキーボードの音を外してしまうところや、声が出ない部分もあるが・・・
8. Born In A Prison
サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ収録のヨーコボーカル曲、ジョンはギターとコーラスでアシスト
9. Come Together
『昔に戻ってみよう』
『みんなの方が覚えてるよね』
『僕は途切れ途切れなんだ』
10. Imagine
一部歌詞を変えながら歌うジョンのボーカルも良く、バンドも控えめな演奏でジョンをサポート。
11. Cold Turkey
多少曲の終わり方にバラついた感はありますが、バンドの演奏やジョンの力強いボーカル、絶叫は、同じ曲を演奏しているフランク・ザッパとの共演ライブや、トロントでのロックンロールリヴァイバルショーのライブと比べてみても、出来の良いバージョンとなっています。
12. Hound Dog
ジョンのお得意のロックン・ロールナンバー。
ライブ終盤になってくるとバンドも温まってきて演奏も良くなってきます。
13. Give Peace a Chance
ジョンは『日本のだ』と言ってヘルメットをかぶりながら、レゲエのリズムでスタート、ステージにはシャナナ、スティーヴィー・ワンダー、フィル・スペクターの姿も見れる。