クリックできる目次
ザ・ビートルズEIGHT DAYS A WEEK ライブ映像
ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK THE TOURING YEARSブレーレイ2枚組が発売されました。1962年〜1966年までのライブ活動を停止するまで貴重映像を、当時の社会情勢と合わせて視聴できる音楽史として
1962年〜1966年までのライブ活動停止までをライブ映像とインタビューなどで構成され映画化されたものです。
Disc1:本編108分
Disc2: 特典110分
画角比 16:9
音声:2.0ステレオ/5.1サラウンドDTS/5.1サラウンドドルビーデジタル
豪華ブックレット64P
豪華ブックレット64P
日本語解説付きのブックレット
Disc1 本編
淡々とインタビューやライブ映像だけで構成されるのではなく、1960年代の社会情勢との関わりを含め編集されています。
特にビートルズがカリフォルニア州のゲイターボウルで行うコンサートでの人種隔離に対して「観客が分け隔てなく入場できない場合は演奏を拒否」という確固たる姿勢により最終的には自治体側が譲歩し「観客席が統合してコンサートを行った。」という興味深いストーリーもインタビューを交えて視聴することが出来ます。
このビートルズの行動が、後のコンサートにおいて『肌の色で入場制限する事がなくなる』きっかけを作ったコンサートだったとも言われています。
初めてのスタジアムコンサートでは
シェイ・スタジアムは基本的に野球場ですので、コンサートを行うための音響設備とは程遠く、スピーカーなどPA 設備も貧弱でステージ上でのモニターもないのは当たり前、ビートルズが使用していたアンプも100ワットにも満たないパワーのアンプだったそうです。それも、わざわざスタジアム用に新たに新調したアンプでさえその程度の能力だったと言う事です
スタジアムの凄まじい歓声のなか、自分たちの音がほとんど聴こえない状況での演奏は驚異です。
信じられないような環境の中で演奏していても、あれだけの演奏が出来ていたことに対し改めて4人の能力の高さ感じます。
現在の音響設備はPAや返しのモニター、歌詞を映し出す映像モニターもあり当時とは比較にならない程進化し便利になっています。
ビートルズが愛用したアンプVOX AC30
ビートルズが使用したアンプはVOX製のAC30が有名ですが、スタジアムのような大きな会場では、AC100などの高出力アンプが使用されています。
現在はAC30の後継機種としてAC30C2が販売されています。
Disc2 特典:未発表ライブパフォーマンスが収録されています。
収録内容
・作曲家ハワード・ゴッドールによるビートルズの作曲家としての能力の解説。
・ジョン、ポール、ジョージ、リンゴによる曲作りやサウンドについての解説
・ピーター&ゴードンがヒットさせたポール作曲の「愛なき世界」についての逸話
・ジョージの音楽への姿勢からインド音楽について
・ビートルズサウンドとしてのリンゴスターのサウンドについて
・ジョンのリズムギター、ポールのベース、ジョージのリードギターの重要性
・リヴォルバーからのサウンドの変化について
・ビートルズの成り立ち〜バントとしてのビートルズの団結力
・リバープールがアメリカとの貿易港としての往来がアメリカ音楽を吸収する入り口だった!
・デビュー前、ハンブルグやキャバーンクラブ時代のビートルズ初期マネージャーによる当時の解説
・エドサリバンショーを体験した女性や英国大使館で対面した女性の体験談
・ロネッツとの出会い
・低予算の映画ハード・デイズ・ナイトについて
・ダニー・ベネット(トニー・ベネットの息子)による回想
・日本公演で写真を撮ることになった浅井慎平さんの体験談
などを中心に編集されています。
特典映像
Disc2の一番の見どころはビートルズの5曲の未発表ライブパフォーマンスが綺麗なカラー映像で見れる事です。50年以上前のモノクロ映像がこれだけ綺麗なカラー映像で見れるのは本当に嬉しい。
・She Loves You 1963年11月20日@マンチェスター
・Twist and Shout 1963年11月20日@マンチェスター
・Can’t Buy Me Love 1964年4月26日@ロンドン
・You Can’t Do That 1964年6月17日@メルボルン
・Help! 1965年8月1日@ブラックプール
ビートルズの映像やストーリーなどはアンソロジーなど様々発売されていますが、今回のEIGHT DAYS A WEEKは違った方向から描かれていることも魅力の一つです。
今後はシェイスタジアムのコンサート完全版をリマスタリングで見たい!
PS
*ビートルズは1962年〜1966年の間に800回以上のコンサートを行ない、アルバムは1年間に2枚、シングルは3ヶ月に1枚の発売義務というハードスケジュールをこなしていた上で、あれだけのヒット曲を量産していました。
それもほとんどがオリジナル曲です。
驚異的なビートルズ凄さです。