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ポール・マッカートニー ウイングス オーバーアメリカ
ポール・マッカートニー ウイングス オーバーアメリカ は、ポール・マッカートニーがソロとなって初めて行ったアメリカコンサートツアーです。ビートルズ時代の曲は最小限に抑えてウイングスとしての曲がメインとなったコンサート・ツアーでもあります。
LP時代は豪華3枚組で発売されていましたが、CDになって2枚組で発売されています。
今回は限定のボックスセットということでCD3枚とブルーレイ1枚、そしてブックレットが入った限定ナンバー入りボックスセットです。
1976年5月3日から6月23日に行われた、合計で約60万人を動員した52日間、21都市・31公演からベスト・テイクを編集したもので、ビートルズ・ナンバー5曲を含めた全28曲を収録。
当時バンドとして乗りに乗っていたウイングスの最高の瞬間を捉えた傑作。全米1位、全英8位を記録。
ボックスの中身は
デラックスエディション内容
◉4種の冊子を収録した豪華仕様
1️⃣ 112ページ型ブック… 最新インタビューやツアー写真、デヴィッド・フリックによる解説を掲載したエッセイ・ブック
2️⃣ 136ページ型ブック… オリジナル・ツアー・スケジュールのレプリカ、ツアー・プログラム、貴重な記録、歌詞、6切サイズの生写真3枚などを収録したツアー・ブック
3️⃣ 限定60ページ型ブック… レア/未発表写真を含む、リンダ・マッカートニー撮影によるツアー生活を記録したフォト・ブック
4️⃣ 80ページ型ブック… ハンフリー・オーシャンによる画集
◉オーディオCD 3枚組
・CD 1&2 『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』オリジナル・アルバム
・CD 3 ボーナス・ディスク(ライヴ・アット・カウ・パレス) *8曲の未発表音源
◉DVD 1枚
・全米ツアーの模様を収めた75分のドキュメンタリー
ボリュームのあるボックスセットは4種のブックレットがついているのです。もう少しコンサート映像があるとありがたいのですが・・・・・
1、112ページ型ブック
最新インタビューやツアー写真、デヴィッド・フリックによる解説を掲載したエッセイ・ブック
表紙(表)黒地に銀色の2色刷りの光沢仕上げです。
表紙(裏)
アコースティックギターはオベーション
ブルーバード〜イエスタデイ
イエスタデイはオベーションカスタムレジェンド1658のアコースティックギターで演奏
使用しているのはリッケンバッカー4001s
◉リッケンバッカー4001S
◉リッケンバッカー4003
(4001との違いは、ラウンドワウンド弦の高いテンションについていくためトラスロッド構造を変えています。)
2、136ページ型ブック
オリジナル・ツアー・スケジュールのレプリカ、ツアー・プログラム、貴重な記録、歌詞、6切サイズの生写真3枚などを収録したツアー・ブック
コンサートチケットレプリカ
生写真も封入されています。
3、限定60ページ型ブック
レア/未発表写真を含む、リンダ・マッカートニー撮影によるツアー生活を記録したフォト・ブック
4、80ページ型ブック
ハンフリー・オーシャンによる画集
CDはアビイ・ロード・スタジオでの最新リマスター
34歳のポールの若さあふれる演奏が魅力です。
CD 1&2 ウイングス・オーヴァー・アメリカのオリジナル・アルバム
Disc1: 58分36
Disc2: 56分48
音質もよくなってベースの音にも迫力が出ました。
キレの良いジョー・イングリッシュのドラムサウンドは、録音の問題なのか今ひとつ迫力に乏しい。(40年以上前のライブ音源と言うことも原因か・・・)
CD 3 ボーナス・ディスク(ライヴ・アット・カウ・パレス) *8曲の未発表音源
Disc3: 27分59
未発表音源のためかライブ演奏がフェイドアウトしてしまったり、正規のライブ盤と比べると物足りなさの残る演奏音源に感じます。
DVD 『ウイングス・オーヴァー・ザ・ワールド』
DVDにはツアー映像や家族との映像、エルトン・ジョンが客席に来場した映像、リンゴ・スターが楽屋裏に来る映像など貴重な映像を視聴することができます。
ただしコンサートの映像は綺麗なんですが音声はモノラルとなっています。
ツアーメンバー
バンドメンバーはポールとリンダを筆頭にデニー・レイン、ギターのジミー・マカロック、ドラムのジョー・イングリッシュの5人、そしてホーンセクションのメンバーです。
デニー・レイン
ベース・ギター・キーボード・ボーカルを担当
ムーディーブルース出身でポールがソロになってから1980年くらいまで『タック・オブ・ウォー』のアルバムまで一緒に活動していました。
ジミー・マカロック
ギター・ボーカルを担当
当時23歳のジミーは、ヘヴィーなディストーションのきいたギブソンSGで弾きまくっているのが印象的です。
ギターテクニックも的確で優れたギタリストだと言えます。
77年にウイングスを脱退した後いくつかのバンドに参加し、79年に薬物が原因で26歳の若さで他界してしまいます。
非常に残念!
ジョー・イングリッシュ
ドラム担当
ビーナス&マースのアルバムから参加し78年に脱退します。タイトでノリのいいドラミングがウイングスのサウンドをグレードアップさせています。
個人的にはウイングスの中で一番好きなドラマーで、軽快でアメリカ的なサウンドを感じます。
ウイングス時代の選曲は、ポールがソロになってからの曲で構成され、ビートルズの曲は大体5曲くらいが通常のセットリストでしたが、
ジョンが亡くなった1980年以降のポールのコンサートでは、ビートルズの楽曲を中心に演奏するようになりました。
ビートルズファンとしては楽しいのですが、個人的はウイングス時代の曲をもう少し聴きたいという願望があります。