最近は寒い地方でも安全で便利な 寒冷地用エアコン が少しずつ広がっています。マイナスの気温になる地域で本当に暖まるのでしょうか?
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寒い地域の暖房と言えば
東北・北陸・北海道などは冬場の気温はマイナス〜数十度になる事もあります。これらの地域ではFFファンヒーターやストーブを中心に利用されています。
例えば
寒冷地用エアコン って知ってますか?
エアコンは夏だけ!はもう古い。
「寒い地域にエアコンは無理だよ!」
以前はエアコンといったら夏だけのものというのが代名詞でした。
特に寒い地域では!
もう一度を正しく見てみましょう。
都内エリアでも12月初旬くらいの気温であれば、標準クラスでも暖房は効きます。しかし1〜2月の氷が張るような季節の寒さになってくると一気に暖房効率がダウンしてしまうんです。
関東周辺でも暖房をメインで使用される方は、暖房能力の低い標準クラスより冷暖房効率の優れている省エネエアコン(少々お高めのクラス)を取付された方が室内環境的にも、経済的にも効率が良いです。
東北や北海道の寒い地域では関東の冬よりかなり外気温が下がりますので、省エネエアコンよりさらに暖房効率の高い寒冷地用を設置することで暖房を効率よく快適に使用できる機種となっています。
また最近の夏を考えてみると、温暖化の影響で北海道でも梅雨の時季に湿気を感じること多くなり、エアコンの除湿や冷房をお使いの方も増えてきています。それを考えますと、エアコンで夏・冬と使用されたほうが何かと便利です。
エアコンを利用するメリット
エアコンを使用する良い点については、前にも書かせて頂きましたが、フロアスペースに余裕ができる・安全・空気を汚さない・部屋全体のムラがない空調管理ができる。など様々な効果があます。
光熱費も安く抑えられます。
ただし、寒冷地用(地域にあった製品)を使用した場合によりますので、取付する機種をしっかり選択する事が大切です。
普通のエアコンの違い!
寒い地域では、中途半端な能力の機種を取り付けしてしまいますと
「光熱費ばかりかかり暖房が効かない!」
という残念な結果になりますので、寒冷地用のエアコンの設置は必須です。
◉寒冷地用エアコンとは?
機能的には通常販売されているエアコンと同じですが、違いはコンプレッサーの能力と寒冷地用の室外機にあります。
室外機のコンプレッサーで冷媒を収縮・膨張させ冷房や暖房を行っていますが、マイナスの気温でも暖気を育成していくため定格能力をあげ熱交換器の表面積を大きくすることでマイナス気温に対応しています。
◉霜取り運転時の温度低下
エアコンの暖房の弱点の一つに霜取り運転中の温度低下です。
外気温度が低くなればなるほどコンプレッサーが一所懸命稼働しますので、熱交換器に霜がつきやすい状態になります。
室外機の霜取り運転中は一時的に暖房が停止します。
暖房の停止する時間が長ければ長いほど、室温がどんどん下がってしまいます。これが暖房が効かないと言われる所以です。
寒冷地仕様の室外機の底板にはヒーターが搭載されており、凍結を防いでいる機種もあります。また、今まで捨ててしまっていた熱を利用してコンプレッサーを冷気から保護する。など寒冷地用エアコンの室外機には工夫を凝らされています。
◉設置場所による能力低下
設置場所により室外機に霜がつき、氷に変わると、熱を汲み上げるための通路が塞がれて暖房運転ができません。それを防ぐためにヒーターが付いている機種もあります。
寒冷地用のエアコンを設置することも重要ですが設置場所も大切です!
積雪があったりする場合は特に室外機の設置場所を選んでください。
雪が積もる地域は室外機の設置場所が重要
南向き(日差し)が重要
外気温が少しでも高いところに室外機を置くことで、室外機のコンプレッサーの能力を高める事ができます。
あまりに狭い場所に無理やり室外機を設置しても冷暖房効率が悪いので、ファンからの吹き出し空間が取れる余裕のある場所が理想です。
地面より高い位置、雪に埋もれない位置に設置
・室外機は架台に設置しましょう。
設置においての注意点
積雪のある地域は特に地面より高くしてください!
◉雪で埋もれてファンの吹き出しができなくなるのと、室外機が凍ってしまします。
◉霜取りのドレン水が真下に排出されるので、高くしておかないと霜取りの水が室外機にたまり下面が凍ってしまいます。
室外機を高くした場合は、下部にドレン水等が落ちて行きますので、落ちても問題のない場所を選んで設置してください。
雪の吹き込みにも注意
雪や風が強い場所の場合は、防雪フード(別売)を利用してください。熱効率・ファンの吹き出しを保護をするためです。
・防雪フードを利用しましょう!
寒冷地用 で使用するなら能力の高い機種!
4.0kwの寒冷地用エアコン能力比較
◉寒冷地向けエアコンの比較
主に14畳クラスの上位クラスのエアコンの低温時暖房能力を比較してみると、どのメーカーのエアコンがどれくらいの能力を持っているかがわかります。
北海道電力推薦・東北電力推薦
三菱MSZ-FD4023S 期間電気代1,164kWh(31,428円)
9.5kW( 7.6kW(外気温-15℃時)
あらかじめ室温を上げることで、霜取り運転中の室温低下を抑制する室温キープ
北海道電力推薦・東北電力推薦
パナソニックCU-UX400D2 期間電気代1,081kWh(29,187円)
9.3kW( 7.3kW(外気温-15℃時)
今まで捨てていた熱を利用して霜取り運転を効率よく行い、寒さが厳しい時は新搭載のヒーターが霜取りをアシストすることで霜取り運転中も暖房が止まらない。
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北海道電力推薦・東北電力推薦
日立RAS-XK40N2 期間電気代1,051kw (28,377円)
9.2kW( 7.1kW(外気温-15℃時)
室外機に霜が付いた時、暖房運転を継続しながら霜取り運転を行い、霜取り中の室温の低下を緩和します。
北海道電力推薦・東北電力推薦
ダイキンS403ATDP 期間電気代1,066kWh(28,782円)
9.1kW(外気温2℃時)7.3kW(外気温-15℃時)
◉通常の省エネエアコンと寒冷地用エアコンの比較
三菱最上位の省エネ機種MSZ-FZ4021Sと上記寒冷地機種MSZ-FD4021Sを比較してみた結果
●MSZ-FZ4021S期間電気代 970kwh(26,190円)8.5kW(外気温2℃時)
●MSZ-FD4023S期間電気代1,164kWh(31,428円)9.5kW(外気温2℃時)
数値的には上記の機種MSZ-FZ4022Sが省エネに見えますが、低温時暖房能力を見ると
通常機種MSZ-FZ4022Sでは、外気温2℃時での8.5kw、
寒冷地仕様のMSZ-FD4023Sでは、9.5kwとなっています。
さらに室外機の寒冷地に適した霜取りに伴う機能もついていないため、数値以上に能力に違いが出てきます。
寒冷地では寒冷地用エアコンを使用するとより省エネで、快適な暖房を使用することができます。
電気代は1時間27円税込で計算した場合