介護職員初任者研修(ヘルパー2級) の資格取得 で福祉業界へ

介護職員初任者研修(ヘルパー2級)

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4人に1人が高齢者

介護職員初任者研修(ヘルパー2級) の前に、日本の現状について簡単に見てみましょう!

日本は超高齢者社会と言われ4人に1人が高齢者と言われています。今後オリンピック以降2025年には3人に1人が高齢者になると言われるほど65歳以上の人口比率が高い国です。

周囲を見てどうですか?

年齢層は上がっていませんか?

それに向けて社会のあり方も変わりつつあります。会社の中でも退職後の継続雇用がさらに延長になるケースも増えていますし、今までは年齢が高いという理由で断っていた中途採用も年齢が高くても雇用されるというように雇用の幅も広がっているようです。若年層の人材も減ってきているという現状もありますので企業側も今までの体制とは変化しています。

それに連れて社会問題にもなっている老々介護が今後さらに増えていく中で、どういう風に老後の生活を送っていけば良いのか、不安は増すばかりだと思います。

 介護職員初任者研修 (ヘルパー2級) とは

介護職員初任者研修(ヘルパー2級)の資格は、介護の入り口の資格です。

昔はヘルパー2級と呼ばれていて、各ご家庭を訪問して高齢者を助けてくれるお仕事というイメージで知られていると思いますが、介護福祉施設でもヘルパーさんは働いているんです。

数年前から名前が介護職員初任者研修と変わりましたが、ホームヘルパー2級と初任者研修は同格の資格となります。

介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)は国家資格ではなく厚生労働大臣が定める基準に準じた資格です。

福祉の国家資格とは、介護福祉士を始め、社会福祉士、精神保健福祉士、理学療法士、作業療法士などです。

福祉大学などのを卒業した方は別として、通常は初任者研修(ヘルパー2級)を取得し実務経験を積み試験を受けて上位の資格を取得して行くことがキャリアアップに繋がっていきます。



介護職員初任者研修を取得するには

取得条件

16歳上であれば男性でも女性でも取得可能です。

介護施設に入社して働きながら資格を取得している方も多いです。施設によっては資格のない方を受け入れて働きながら資格取得を援助しているところも多くなっています。

資格取得方法

●講習先を見つける。

各都道府県の認可を受けた学校を選択して受講をする。民間で行なっている学校ですので受講費用も運営会社によって異なります。説明会などこまめに無料開催していますので参加して確認すると良いと思います。

●介護スクールの代表的な名前

三幸福祉カレッジ・ニチイ・日本総合福祉アカデミー・ベネッセ・ハクビ・サンシャイン総合学園・・・・などそのほか県や地域によっても沢山の資格取得スクールがあります。

また通信で取得できるスクールもあります。

受講費用

受講費用は3万円台〜10万円クラスまで幅広く運営会社によってそれぞれ異なりますので、無料の説明会などで検討が必要です。

◉受講料により違いがある?

基本的に厚生省から認可を受けて運営しているので、受講内容についての違いはありませんし、あってはならいないことです。

但し教室の違いや、使用器具の違い、1教室あたりの受講人数の違いなどはあるようで、安価な方はレンタルスペースを利用したり、1教室あたりの受講人数が多いなどはあります。

◉受講費用も安くなる場合があります。

区や市によっては受講金額等に対して助成金が出ますので、申し込み前に確認しておくと良いと思います。

助成金の補助割合や時期的に助成金対象期間が定められている地域もありますので、先に確認することをおすすめします。

*世田谷区の場合は積極的に助成金制度を奨励してまして、受講料の9割(上限7万2千円)を負担してくれます。ただし資格取得後、区内施設等で3か月以上継続して就労の方・3け月以内に区内事業所に就労している方という条件があり、提出する書類等もいくつか必要になります。

受講(スクーリング)

ヘルパー2級を取得するには研修の内容は講義、演習、実習にわかれていて、合計130時間です。全行程を終了すると資格取得ができました。

介護職員初任者研修を取得する場合は、講義、演習の合計130時間ですが、最後に1時間の試験を受けて合格して資格取得となります。

※通信制の学校もありますが、実技はスクーリングが必要になります。

どんなことを学ぶの?

講習などでは知識や介護現場の現状を把握して行く授業、演習ではベットからの移動やベットメイキング、寝具の着せ方、車椅子への介助方法、杖歩行、オムツ交換、清拭などを講習と実技を通して学びます。

実際高齢者の介護が必要なご家庭ですぐに役立つことを学べますので、介護職に就職しない方でも良い勉強になります。

私自身が資格を取得した時は、ホームヘルパー2級と呼ばれていた時でした。試験はなかったのですが、その代わり現場研修があり施設2日・デイサービス1日・訪問1日の計4日間を実際の現場研修で各研修の修了印をいただかないと資格取得ができなかったのです。

現場研修はとても勉強になりました。

現場研修とは(初任者研修は無くなりました!)

介護施設に2日間の研修

入所している方のお世話の仕方からベットメイキング、食事の準備や後片付け、トイレでの介助方法、コミュニケーションが中心に実習していきます。私自信、実習だけでも大変だったのですが、実際毎日働いている方には頭が下がりました。

・デイサービスで1日

デイサービスは入所している方ではなく、日常はご家庭で暮らしている方を朝お迎えに行き夕方ご家庭にお送りするという仕組みで、一日を施設で楽しんでいただくということを基本にしています。施設によってはリハビリ施設も併設しているところもあります。

デイサービスではコミュニケーションを中心に、来客者と様々なレクレーションに参加したり、水分補給準備から昼食の準備や後片付け等を研修します。

・訪問介護

ヘルパーさんと一緒に訪問介護先にお伺いして仕事の内容を実習します。実習に行った訪問先では、ヘルパーさんが手作りの昼食を作ったりお風呂等の準備をするお手伝いを行いました。

実際の現場研修を行うことができて、私自身とても勉強になり実務の大変さを肌で感じることができました。

資格取得して就職するには

スクーリング中に就職相談

介護職員初任者研修で通学による資格取得をしている方は、各学校の就職案内窓口や就職等の担当者がいますので相談もできますし、学校が就職相談会などの開催を行いますのでその時に介護現場での仕事や環境等の説明を受ける事ができます。

求人票も学校の求人壁に掲載していたりしますので参考になるのではないでしょうか。

実際に学校の紹介などで就職をしたい場合は、学校の担当者が一緒に面接現場に同行してくれるシステムになっている所がほとんどです。

◉就職先

・有料老人ホーム

・デイサービス

・訪問介護事業所

・特別養護老人施設

・介護老人保健施設

・福祉用具専門店

・障害者福祉施設

・病院など

介護の現場は給料が低いとされていますが!

国で見直しはされていますが、仕事の内容に比べ給料レベルがなかなか上がらないのが実情です。上げる方法としては実務経験と上位の資格を取得してキャリアアップして行くことです。

●ステップアップ

介護職員初任者研修→実務書研修→介護福祉士(国家資格)

その他の資格

福祉用具専門相談員

介護保険の指定を受けた福祉用具貸与などに対して、用具を必要とする方の病状や障がいの度合いをしっかり把握した上で福祉用具を選定し、使い方をわかりやすく指導していく仕事です。販売事業所に2名以上の配置が義務付けられています。

以前はホームへルパー等を持って入れば大丈夫という事業所もありましたが、最近は福祉用具販売等に携わる場合は必ず取得する方向になっています。

*杖一つとっても人それぞれに対して選択方法も重要です。長さや形状で足への負担が変わってきます。

多点型杖

介護職員初任者研修(ヘルパー2級) 杖

介護事務

介護報酬請求業務(レセプト作成)などの事務作業を行うスタッフが必要不可欠。介護保険についての専門知識を持つ人材が求められます。

Amazon

世界一わかりやすい 介護保険のきほんとしくみ 2018年版:Amazon

同行援護従業員

視覚障がいのある方が外出する際に、ご本人に同行し移動に必要な情報の提供や代読、代筆、移動の時の排泄、食事等の介護など外出する際に必要な援助を行っていきます。

大切なことは自立支援を中心に行なっていくことです。

街を歩いていると視覚障がいについて少しづつではありますが設備が増えてきています。点字ブロックなど様々な場所に設置されていますので是非目を配って見てください。

介護職員初任者研修(ヘルパー2級)

JRのトイレの案内板ですが展示で細かな説明が書いてあります。

介護職員初任者研修(ヘルパー2級)

ガイドヘルパー

障害をもつ人が外出する際に必要となる、歩行や車いすの介助、代読や代筆などコミュニケーション支援、映画鑑賞や買い物、旅行などでの外出を行う時に支援して行く資格です。大切なことは自立支援を中心に行なっていくことです。

実務者研修

介護福祉士を目指す場合は実務者研修で知識や技術の習得をしなければなりません。サービス提供責任者になる場合は、実務者研修の資格を持っていないとなれません。

資格取得にあたり、介護職員初任者研修を持っている場合は実務者研修の受講料と受講時間の一部が免除となります。初任者研修を取得しなくてもいきなり実務者研修に挑むことができますが金額も高く難易度も高くなります。

専門的な介護技術〜医学知識や医療制度なども学びます。医療的ケアの実技では実際の人形のモデルを使い、たん吸引、胃ろうなどの経管栄養について学んで行きます。

介護福祉士

高校や大学を卒業後に介護福祉士の養成施設(厚生労働大臣指定の学校のことで、四年制大学、短期大学、専門学校)に通入学し規定の年数(1年~2年)を修了することで、受験資格を得ることができます。養成施設を卒業した場合は、国家試験で実技試験を受ける必要がありません。筆記試験に合格すれば介護福祉士の資格が得られます。

福祉系の高校を卒業すれば介護福祉士の国家資格を受験できます。(実技試験免除)

福祉系の学校や養成施設を卒業していない場合は、3年以上の実務経験と実務者研修を修了していることが条件です。実技試験は免除されます。

社会福祉士

日常生活を送るのに支障がある人たちの相談にのり、助言、支援を行うのが主な仕事です。福祉系大学や短大卒で指定科目を履修している方はすでに受験資格があります。

大学や短大を卒業していない方にも、働きながら大学卒業資格を得ることができる通信制大学を経て養成施設を卒業し、国家試験を受験する方法があります。

ケアマネージャー

要介護者の希望や心身の状況に応じ適切な介護プランを作成し、介護保険施設などと連絡調整を行う職種です。介護支援専門員という資格を取得することで、ケアマネジャーになることができます。

資格を取得するには、実務経験などの受験資格を満たす必要があります。



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